Vision Engineering Workshop 2020
ビジョン技術の実利用ワークショップ

2020/12/3(木)-4(金)
オンライン+
パシフィコ横浜2F アネックスホール

ビジョン技術 with 激流

特別講演1

マンガを読むAI ~「TEZUKA2020プロジェクト」からわかったこと~

公立はこだて未来大学システム情報科学部
迎山 和司 氏

●経歴
1993年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻造形構想修了.1998年カリフォルニア大学サンディエゴ校芸術電算研究所客員芸術家.2003年より公立はこだて未来大学システム情報科学部情報アーキテクチャ学科講師.2006年准教授. 2018年教授. 2004年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート領域修了. 博士(美術)を取得.2016年パリ東大学マルヌ=ラ=ヴァレ校客員講師.主な賞歴は2000年プリ・アルス・エレクトロニカ2000ネット部門入賞(リンツ, オーストリア),2001年Siggraph2001 Art Gallery作品選出(ロサンゼルス, アメリカ),2011年FILE2011作品選出(サンパウロ, ブラジル).創造行為の情報処理に興味を持ち,人工知能に絵を描かせることなどを通して,人間の認知的特性を調査し発表している.

●概要
簡略化された記号絵から物語を心に展開すること―これはヒト特有の能力であるが,この能力をAIにさせようとすると,AIができることとできないことがはっきりする.そして,この比較は芸術創作の本質的理解につながると考える.このために,近年はAIによってマンガを生成させることを目指している.なぜならマンガはヒトが発明した最先端の記号的絵画表現で,今日では多くの資料があるだけでなく広い世代に理解されやすいからである.本講演では「TEZUKA2020プロジェクト」で使われたマンガを読むAIを紹介し,その先の想い描くこと…つまり想像力について,ヒトとAIを比較することによって明らかになったことを述べる.


特別講演2

震災復興,新型コロナ対策から「お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」へ

岩手県知事
達増 拓也 氏

●経歴
昭和63年 3月 東京大学法学部卒業
昭和63年 4月 外務省入省
平成 3年 5 月 米国ジョンズ・ホプキンス大学国際研究高等大学院修了
その後, 在シンガポール日本大使館二等書記官
外務省国連局科学課
外務省大臣官房総務課課長補佐 等 を歴任
平成 8年 10 月 衆議院議員(連続4期当選)
予算委員,憲法調査会委員,文部科学委員,財務金融委員,経済産業委員・理事,
商工委員・理事,安全保障委員・理事,外務委員,法務委員・理事,青少年問題特(委) 理事,災害対策特(委)理事 等 を歴任
平成19年 4月 岩手県知事 (1期目)
平成21年10月 総務省 顧問 (平成 22 年 10 月まで)
平成22年 1月 地方行財政検討会議 構成員 (平成 23 年 12 月まで)
平成23年 4月 東日本大震災復興構想会議 委員 (平成 24 年 2 月まで)
平成23年 9月 岩手県知事(2期目)
平成24年 2月 復興推進委員会 委員
平成27年 9月 岩手県知事(3期目)
令和 元年 9月 岩手県知事(4 期目)

●概要
現在,新型コロナウイルス感染症対策を進める中で,地方での暮らしやすさが注目されつつあります.岩手県は,広い県土や豊かな自然環境,歴史・文化を有しており,これらの資源を背景に新しい生活様式に対応した取組を進めることが,人口減少対策や地方創生の取組と目指す方向性を一にすると考えています. 講演では,県民の幸福実現に向けた,東日本大震災津波からの復旧・復興の取組のほか,IoTやAIなどの先端技術を政策に活用しながら長期的な目線で取り組む「新しい時代を切り拓くプロジェクト」の概要など,アフターコロナの日本を先取りする岩手県の取組について御紹介し,地域の未来について皆様と一緒に考えていきたいと思います.