Vision Engineering Workshop 2020
ビジョン技術の実利用ワークショップ

2020/12/3(木)-4(金)
オンライン+
パシフィコ横浜2F アネックスホール

ビジョン技術 with 激流

ご挨拶

 ViEWは,その名の通り,画像処理とその応用技術の実利用化に関するワークショップです.1989年以降,外観検査をはじめとした画像処理技術の産業応用を根幹に据えながらも,時代の要請に呼応して応用対象を貪欲に拡大し,極めて幅広い分野を網羅しております.毎年12月初旬に横浜の地で開催され,約100件の講演に対し,500名を大きく超える皆様にご参加頂いております.

 昨年末から始まったCOVID-19の流行の影響で,日々の生活が大きく変わってきています.これらの変化の一部は不可逆的であり,これをきっかけに世の中が大きく変わるという説もあります.脅威が指摘されてきたパンデミックに対する備えが十分だったとは言えませんが,蓄積されてきた技術の進歩が,この危機を乗り越え新しい社会を作るための基盤となっていくことは間違いありません.一方,社会を大きく変えるかもしれない「不都合な真実」はパンデミックだけではありません.自然災害や環境問題はもとより,高齢化や人手不足,インフラの老朽化など,これまで指摘されながら十分に対応されていない社会的な課題は数多くあります.これらにより激しく変わろうとする世の中に,画像技術でどのように立ち向かっていけるのか?,どのような画像技術が必要でどれくらいできているのか?について広く議論できる場の提供を企図し,「ビジョン技術 with 激流」というテーマを設定しました.

 一方,私たちのワークショップの開催も,パンデミックと行動変容の影響は避けられません.なんとか,パシフィコ横浜での現地開催を目指して準備を進めて参りましたが,現状におきましてもコロナ禍は終息する気配がないことから,今回のViEWはオンライン開催とさせていただくこととなりました.

 しかしながら,発表者や参加者の皆様の刺激となる議論を大事にするべきであるというViEWの精神に則り,オンライン・インタラクティブセッションでは,密な議論の場を提供できるよう準備を進めて参ります.加えて,オーガナイズドセッションを,これまでの構成から再構成し, 5つの分野に分類することとしました.参加者の皆様に楽しんで頂けるよう,それぞれのセッションにおいて最先端のトピックに関する基調講演をご用意いたしました.

 産・官・学の研究者,技術者のみならず,画像処理とその応用技術の実利用に関心をお持ちの全ての方々からご講演の申し込みを頂くことを,心からお待ち申し上げます.

ViEW2020実行委員長 楜澤信(AGC)