2026年度より画像応用技術専門委員会 (IAIP)の委員長を仰せつかりました.どうぞよろしくお願い申し上げます.
近年、AIは社会や産業のさまざまな場面で不可欠な技術となり、社会実装と定着というフェーズに移行してきました。ディープラーニングを基盤とする機械学習技術は、まず画像の分野で脚光を浴び、その後、言語分野を中心に一般社会へと急速に拡がってきました。
一方で、AIを用いればあらゆる課題が自動的に解決されるわけではありません。ベンチマーク実験において高い性能が示されたとしても、その理由や適用条件、限界が十分に理解・説明されていない場合も少なくありません。比較的長い歴史を有する画像分野においても、実社会への導入に際しては、リアル空間特有の課題、例えば必要なデータが得られない、コスト等の制約があるといった、AI以前から続く難しさが依然として存在しています。このため、現在においても実利用を支えるための技術や知見が強く求められています。
精密工学会画像応用技術専門委員会(Technical Committee on Industrial Application of Image Processing:IAIP)は、1986年に設立され、2026年に40周年を迎えます。設立以来、さまざまな産業分野へ画像技術の応用が拡がっていくのに合わせるように、IAIPも産官学連携を基盤とした画像技術の実利用を強く意識しながら、定例研究会、ViEW、DIA、サマーセミナー、外観検査アルゴリズムコンテスト、国際会議など、活動の場を拡げてきました。
当初は工場における外観検査の自動化を主な対象としていましたが、画像技術が社会の幅広い分野に浸透するにつれ、IAIPの主催行事に参加する企業の多様性も高まり、さまざまな分野で活躍する人材や組織との連携が進んでいます。
IAIPの使命は、画像技術を着実に発展させ、その実利用と社会への定着を促進していくことにあります。本委員会では、産官学が一体となり、AIによる問題解決の理論的裏付けから、実運用やコストを含めた価値評価に至るまでを議論する場を提供するとともに、次世代を担う画像技術人材の育成を含め、全世代が学び続けられる場を創出していきたいと考えています。IAIPは今後も、社会や技術の変化を真摯に受け止めながら自らの活動を進化させ、技術と社会をつなぐハブとして、実践的で信頼される画像応用技術の発展に貢献してまいります。
今後とも、IAIPの活動へのご理解とご支援、ならびに多くの皆様の積極的なご参加を心よりお願い申し上げます。
公益社団法人 精密工学会画像応用技術専門委員会(IAIP/JSPE)
第11代(21期) 委員長 楜澤 信(AGC)
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