実世界を見る・観る・視るビジョン技術

オーガナイズドセッション


OS1 基礎・認識 ~ 理解し,説明する! 最先端学習技術 ~

12月5日(木)9:15~10:50

オーガナイザー:西山正志(鳥取大),高橋徹(日本電気)
概要
学習技術の実応用にあたり,認識性能の高精度化というこれまでの視点に加え,認識の成否の原因・理由に関する説明の視点が求められます.いわゆるExplainable AIが重要であり,また,それを人に伝えるための表現技術Vision-Languageが必要となります.
本セッションは,学習技術に関する最新技術の一端を紹介するとともに,その得手不得手について考察・議論するきっかけとしていただきたいと考えます.
基調講演では,Explainable AIの観点からは,認識時に何を見ているかを表現する深層学習のアテンション機構について,Vision-Languageの観点からは,画像認識の技術と自然言語処理技術の融合について,それぞれ最先端の研究をされている方々を講師としてお招きし,学習技術の現実に関して見解をご開陳いただきます.


 基調講演1:「深層学習によるビジョン&ランゲ―ジの世界」
牛久 祥孝 氏 (オムロンサイニックエックス)
 基調講演2:「深層学習は何を見ている? -判断根拠の可視化と活用事例-」
山下 隆義 氏 (中部大)


OS2 メディア・映像
~ ディフェンスからオフェンスへ! ビジョン技術とエンターテインメント応用の発展的融合 ~

12月5日(木)11:00~12:35

オーガナイザー:望月貴裕(NHK技研),飛谷謙介(関西学院大)
概要
画像や映像から様々な情報を正確に抽出するビジョン技術は着実な進歩を遂げています.これをあえて「ディフェンス」の視点とすると,AR・VR技術,プロジェクションマッピング,実写とCGのリアルタイム合成などは「オフェンス」の視点に基づくものといえ,特にエンターテインメントに大きく関連します.
本セッションは,ディフェンスであるビジョン技術とオフェンスであるエンタテインメント応用の融合について考察・議論するきっかけとしていただきたいと考えます.
基調講演では,関連分野をリードしている講師の方々をお招きし,見るものを楽しませる「オフェンシブな技術」の魅力について語っていただきます.


 基調講演1:「AR/VR時代のテレビ視聴スタイル」
川喜田 裕之 氏 (NHK技研)
 基調講演2:「Developing Visual Systems for Entertainment and Art」
花井 裕也 氏 (ライゾマティクス)


OS3 産業応用
~ 端(はた)から見るか? 央(なか)から見るか? AI技術の産業展開 ~

12月6日(金)9:15~10:50

オーガナイザー:早瀬光浩(豊橋創造大),野村安國 (ディスコ),藤原孝幸(北海道情報大)
概要
AI技術導入の波は産業分野にも押し寄せています.しかし,「機械の判断への嫌悪感」,「判断がブラックボックス」「現状の実力以上の過度な期待」などの問題が山積しています.問題解決にあたり,能動的に関わるか,受動的に過ごすのか,は導入の効率に大きく影響します.
本セッションは,産業分野においてAI技術やその問題点をどういった視点・立ち位置で捉えるかについて考察・議論するきっかけとしていただきたいと考えます.
基調講演では,現場の問題とAI技術の産業展開について,造詣が深い方々をお招きし,研究開発活動を俯瞰していただきます.


基調講演:「AI判断の根拠説明技術」
恵木 正史 氏 (日立製作所)


OS4 ロボット・3次元・計測
~ 実環境で活躍せよ! 本当に役立つタフなロボット・AI技術 ~

12月6日(金)11:00~12:35

オーガナイザー:秋月秀一(中京大),山下淳(東京大)
概要
本当に役立つロボットを考えるとき,屋内の整備された環境における産業用ロボットを指す時代が長く続きました.しかし,最近はAI技術の進展も相まって,モデル化が困難な非整備実環境へ活動の場が広がりつつあります.
本セッションは,実環境に耐えうるタフなロボット・AI技術とは何か,その発展のために必要となる視点・考え方について考察・議論するきっかけとしていただきたいと考えます.
基調講演では,時々刻々と変化する実環境におけるロボット・AI技術に関して深い知見を有する方々を講師としてお招きし,現状の問題点と将来への希望について熱く語っていただきます.


 基調講演1:「サイバー救助犬とタフなセンシング技術」
大野 和則 氏 (東北大)
 基調講演2:「土木インフラ構造物の点検の現状と画像処理の活用」
全 邦釘 氏 (東京大)